SDGsワークショップで「社会の未来」について考えてみた!

 

皆さんこんにちは。a.journalライターの田口です。

突然ですが、みなさんはSDGs(エスディージーズ)をご存知ですか?「聞いたことはあるけど、なんだか難しそう…」なんて感じがしてしまいますよね。

でも、ご安心ください!そんなあなたのために今回は私が参加した「SDGsワークショップ」についてご紹介しますね。これさえ読めば、SDGsについて詳しくなれるかも?!笑

 

 

こくみん共済coop様ブランド戦略部の酒井様にお越しいただき、SDGsについてのワークショップを弊社にて開催いただきました。

こくみん共済coop様とは、グループ会社の株式会社カラスが「Enjoyたすけあい」という活動をご一緒させていただいており、SDGsとたすけあいのつながりを学ぶ場をご用意いただけたんです。

このワークショップの目的は、「SDGsカードゲームとその振り返りを通じて、SDGsを体感的に理解すること」。全16名が参加し、楽しく真剣に学び合いました!

 

講師を務めてくださった酒井様。分かりやすくご説明頂き、本当に勉強になりました。ありがとうございました!

 

SDGsとは、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標の事。17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。『地球上の誰一人として取り残さないこと』を誓っている点も特徴的で、これからの社会で生きていくためには一人一人が取り組んでいくことが大切。

ちなみに17の目標はこんな感じです。みなさんもご覧になったことはありますよね?

 

このワークショップで使うカードゲームは一般社団法人イマココラボさんが開発したもので、多くの企業を始めとし、官公庁や学校でも導入されているそうです。

ルールはとってもシンプル。「参加者それぞれに与えられた『お金』と『時間』を使ってプロジェクト活動を行います。そして、最終的にそれぞれに与えられた『ゴール』の達成を目指す」というものです。『ゴール』は人によって様々で、お金を多く持っている事がゴールの人、世の中から貧困がなくなっている事がゴールの人などがいます。

つまり、現実世界と同じように様々な価値観をもつ人達がいる中で、ゲームを進め、目標達成を目指さなければならないのです 。

 

このような感じのカードが配られていきます。なんだか楽しい!

 

そしてもう一つ重要になってくるのが、参加者全員で創り出す世界の状況を表す『世界の状況メーター』。青は「経済」、緑は「環境」、黄は「社会」を意味していて、参加者が達成したプロジェクトによって、メーターが変化します(例えば、「交通インフラの整備」というプロジェクトが達成されると、経済は+1、環境は−1と変化します)。そしてゲーム終了時の『世界の状況メーター』を、2030年の現実の世界の状況として捉えることとします。

つまり、それぞれの活動が世界の状況にどのようにインパクトを与えるか?ということを体感できるのです。参加者全員がどのプロジェクトを行うかによって2030年の世界の結果が変わるなんて、面白いですよね。

 

では早速、ゲームスタートです!

 

まずは自分のゴールや手持ちのお金と時間について確認する参加者たち。
現実世界と同じように、お金を払って時間を買うことも可能!
ゲームが進むに連れて、他の参加者との交流も増えていきます。

 

そして前半終了時の世界の状況がこちら。

 

16人中4人は、すでに個人のゴールを達成できています。

しかし、世界の状況を見てみると、 経済が14ポイントと非常に発展している一方で、環境は1ポイント、社会は2ポイントと、ともに悪い状況になっているようです。これを現実世界に置き換えて考えてみると、世界中で経済は発展しているものの、CO2排出量は増えるばかり、女性の社会進出は全く進まない…というような世界が想像できるのではないでしょうか。私が住むとしたら、かなり住みづらい世界だなと感じます…。

このように、一旦参加者全員で世界の状況を確認した後、ゲームを再開しました。

 

前半より活発にカードの交換が行われています。
自分の達成したいプロジェクトを大きな声で発信する参加者も。

 

そして後半も終了し、エードットメンバーが作り出した2030年の世界がこちら!

 

16人中個人のゴールを達成できたのは11人。

世界の状況も、前半からかなり変化しました。経済も1ポイント伸ばし15ポイント。環境は1ポイントから5ポイント。社会は2ポイントから12ポイントと、大幅に社会を良くすることができました。

ゲームが終了したところで、振り返りパートに入り、皆で感想や意見を交換しました。出た意見には下記のようなものがありました。

 

 

「時間もお金もなく何もできないと、世界から取り残された感じだった」
「他の人に対して何もできず、なんだか無力感を感じた」
「世界には低賃金で働かされている人もいるんだと、リアルに想像することができた」

などなど…やはり皆さん、ただ説明を聞くのではなくゲームを行ったことで、自分の事としてSDGsを捉えているようでした。

 

 

また、これからより良い世界を作っていくためのヒントになりそうな意見もみられました。

それは「前半は自分のゴールを達成することばかり考えていたけど、後半になると協力し合おうという意識が出てきた」というもの。確かに後半は、周囲の人が何を必要としているのかを自ら聞きにいく参加者の姿が多く見られました。

酒井さんによると、それは「世界の状況が見える化したから」。そしてそれは、SDGsの良さそのものでもあるそうです。言ってみれば、SDGsは世界の状況を可視化するための指標。そのことを体感できる、とても良い機会になりました。

 

 

ワークショップを受けてみて感じたのは、私がとる1つの行動が世界を変える可能性があるということ。今回もあるプロジェクトを選ぶことによって、世界の状況メーターは刻一刻と変わっていった訳なのですが、現実世界でも同じような事が起こりうるわけです。

例えば、ある安価なスナック菓子を買うとする。そのスナック菓子には植物油脂が使われているのですが、安く大量に植物油脂を作るためには、大規模なプランテーションを作る必要がある。その場所を確保するために森林を伐採してしまう…。普段何気なく手に取るお菓子ですが、世界に目を向けると、もしかしたらこのような事実もあるかもしれません。だからこそ、これからはお店で物を選ぶ時にも、値段や味といった表面的な部分だけでなく、その背景にある世界の状況のことも気に掛けながら選んでみようと思いました。

 

今回ワークショップを受けて、今まで知ってはいたけど身近に感じることはなかったSDGsを、きちんと自分と関係のある事として捉えられるようになったという参加者は多かったはずです。こくみん共済coopの皆様、このような機会をご用意いただき本当にありがとうございました!これからの毎日、少しでも世界に目を向けて生活していきたいですね。

 

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