上場して1週間。エードットジャーナルについて元証券マンが考えてみました。

2019.3.29に株式会社エードットは東証マザーズに上場しました。

公募価格は1,110円でしたが、とてもありがたいことに投資家の皆様に評価をしていただき、上場日には買い気配のまま値がつかず、翌営業日である4/1に初値が寄り付きました。

私は大手証券会社で7年ほど働き、その後ベンチャー企業で事業開発に従事した後に、現在エードットの新規事業開発室室長としてジョインしました。

このエードットジャーナルも社内新規事業として牧野(エードット取締役)、金(編集長)に声をかけて準備させていただきました。

今回は、元証券マンとして・新規事業の責任者として、エードットという実態が掴みにくいビジネスが上場し今後どのように事業を展開していくべきか、そのうえでこのメディアがどのような役割なのか、という点について思うところを書いてみたいと思います。

※代表の伊達の上場への想いは、以下URLにあります。是非ご覧ください。
https://m.a-dot.co.jp/?p=22

ブランディング事業という実態の掴みにくいビジネス

エードットの目論見書には事業内容として「ブランディング事業」と記載されています。私もジョインして内部からも事業を見てきましたが、エードットの事業というのはとても実態が掴みにくいビジネスだと思います。

製造業のように特定のモノを作っているのではなく、最近伸びている会員型のビジネスのように「顧客資産≒事業の価値」という訳ではありません。

そのような事業に対して投資家の皆様からご評価いただけた理由は、おそらく事業の成長性に対しての期待値ではないかと感じていますが、
そもそもブランディング事業がわかりにくいのは以下の3つの理由からではないかと個人的には感じています。

① 決められた商品・サービスがない

② アウトプットがメンバー各人の内部から生まれるモノで、型化が難しい

③ アウトプットを評価するクライアント側にも評価軸が定められていない(事が多い)

事業者側にもクライアント側にも定められたモノが存在しづらく、定められたアウトプットの型やクライアント側の評価軸ができたとしても、それが陳腐化し変化してくスピードがとても速いので、それにしがみつく事は衰退への道となります。また良いアウトプットだからといって、クライアントに受け入れられるという訳ではなく、クライアント側の様々なステークホルダーとの関係で決まってくるものでもあります。
そのため長期的な事業予測が立てづらく、実態が掴みにくくなっているのではないかと思います。

ブランディング事業にとっての事業用資産とは?

一般的に企業全体の価値は

企業全体の価値 = 企業価値(事業用資産) + 非事業用資産(含余剰用現金)

と言われていますが、この企業全体の価値は、「株式価値として株主に」「有利子負債として債権者に」帰属します。(※正確には非支配株主にも)

そして株式に対する要求リターンは、負債に対する要求リターンに比べ大きくなりますので、我々は今回の上場を機に株主の皆様から求められる要求リターン以上に成長していく必要が、今まで以上に出てきます。
特に我々のようなベンチャー企業はより大きな成長を期待して頂いていると思いますので、
当たり前ではありますが、今回調達させて頂いた資金を成長性の高い事業・事業資産に投資をし、大きなリターンを出していくことが大切だと考えています。

では、エードットのようなブランディング事業を行っている会社にとっては、
成長の源泉となる事業資産とは何になるのでしょうか?

人材への投資と情報の発信

アウトプットに対してのメンバー各人の影響が大きく、トレンドの変化が激しい事業を行うエードットにとって、事業成長の源泉は「人」であることは間違いがない事だと思います。
もちろん、どのようなビジネスモデルであったとしても「人」がベースであるのは一緒だと思いますが、型化が難しく、ステークホルダーとの人間的調整が必要な事業にとっては、より「人」への依存度が高いのだと考えています。

よってエードットにとっての投資は「人」に対して行われていくことが主になります。

人に投資するうえで、我々が大事にしていきたいのは「空気感」だと考えています。空気感というのは弊社代表の伊達がよく言う言葉なのですが、今後の組織づくりにおいてはとても大切だと思っています。
新卒一括採用の時代は画一的な経験を長い期間共有しているので、指示の背景を伝えなくとも、メンバーのモチベーションが維持できる可能性がありました。
しかし人材の流動性が高まる中で、そのような同一の経験を共有することは難しくなり、また高い経済成長に支えられた年功序列的な昇給システムが破綻してきており、優秀な人材は一つの会社に縛られることがなくなってきていると思います。
そのような時代背景において、組織を指示のみで同じベクトルに揃えることは困難であり、その解決策のひとつが「空気感」だと考えています。
メンバー各人が組織に対してロイヤルティを感じるポイントは多様化しているので、そこを無理に統一しようとするのではなく、「空気感」を醸成し、ゆるやかに組織が結合しながら同じ方向に進んでいく、そのような組織を作っていくためにハード面・ソフト面に投資をしていく、、、
このような会社をエードットは目指していきたいと思っています。(具体的な内容はまた改めて書ければと思っています。)

そして、そのように投資をした「人財」や、そこから産まれた「アウトプット」をドンドン発信していき、優秀な方々がエードットに入ってみたいと思ってもらえるようにする、
また株主の皆様やクライアントの方々にとっても、エードットの事業資産である「人財」や「アウトプット」を、手軽に見ていただける環境を作り、よりエードットを理解・応援していただけるような環境を作りたい、
と我々は考えています。

そのために、この『エードットジャーナル』を作りました。
今後も身近に「エードットの人財」や「アウトプット」、「エードットが考えていること」などを発信していきたいと思います。
何卒宜しくお願い致します。