黒染め100年の歴史を持つ京都紋付より“リウェア”ブランド『K』が誕生。

 

この度、黒染めで100年以上の歴史を持つ「京都紋付」が、「大切な服をより⻑く着られるようにすることで、サステナブルな社会を実現する」という考えのもと、黒染めによるリウェアブランドKを立ち上げました。このブランドは、汚れや色落ちで着られなくなってしまった衣服を「京都紋付」が黒染めすることによってもう一度着られるようにする(=リウェア)もので、2020年9月6日(日)の「黒の日/く(9)ろ(6)の日」に合わせてサービスが開始されています。

そしてこの『K』では、エードット副社長であり子会社カラス社長の牧野圭太と、同じくカラスデザイナーの柴田賢蔵がクリエイティブディレクターを担当。ブランディングだけでなくグラフィックデザインやWEB制作なども含めて、(株)カラスが京都紋付と一緒にブランドを立ち上げました。

 

 

着られなくなった大切な服。
黒に染めてもう一度着ませんか?

大切な服も、ちょっとの汚れや色落ちで、
すぐに着られなくなってしまう…。
そのまま捨ててしまうのは、とてももったいないことです。
「黒に染めれば、服は生まれ変われる。」
100年以上「黒染だけ」を追求してきた、
京都紋付だからできることがあります。
よりサスティナブルな社会のために。
お気に入りの一着をずっと大切にするために。
「黒染」によるリウェアという選択肢を届けます。

 

 

◾️黒染めのサービスについて

染め替えについては、通常の黒染めを行った後に天日干しをし、さらに一点一点手作業で京都紋付独自の「深黒加工」を行い、「世界でも類を見ない黒」に染め上げます。この黒は、洗濯をしても色落ちすることはありません。染め替え後は、⻑年愛用した衣類も、新品の時のようなソフトな風合いに蘇ります。また、 撥水効果が加わり水分汚れにも安心です。Tシャツやワンピースなどの衣服だけでなく、バッグやストール、キャップといった小物も黒染めすることが可能です。

 

 

さて、今回の『K』の立ち上げに際しまして、クリエイティブディレクターの牧野がTwitter上でこのように語っておりました。そちらをご紹介いたします。

 

 

牧野「黒染め100年の歴史を持つ「京都紋付」と黒染めリサイクルのブランド「K」を立ち上げました。ちょっと汚れてしまったり、色落ちしてしまった服を「黒」に染め直すことでもう一度着れるようにしよう、というもの。服のサスティナブルな文化の一つになるように取り組んでいきます。

実は7年前につくった“PANDA BLACK”のリニューアルでもあります。「K」はCMYKの「K」であり、KURO,KYOTOという頭文字からとりました。「黒染めリサイクル」はすでに数万人の人が利用してくれており、もっと広めていきたいと思いブランドの立ち上げに至りました。

「服のリサイクル」は7年前から変わらず(むしろ大きくなった)社会課題です。白いシャツなど、ちょっと汚れただけで着れなくなってしまい捨ててしまう。それはとてももったいないことです。京都で黒染め100年を突き詰めてきた京都紋付の伝統技術を生かし、とても美しい黒に染めることができます。

京都の「伝統技術」を活かして「社会課題」を解決する、という点も大きいと思っていて、伝統技術の新たな活用も我々が取り組むべきテーマだからです。京都紋付は「黒染め一筋100年」という企業です。ハイブランドたちも「本当に黒い服を作る」ときは京都紋付に依頼するほどです。とてもすごいのです。

元々「紋付」は「黒いほど格式が高い」という文化だったそうで、それを追求した結果「世界で最も衣類を黒くする」という技術が生まれました(面白くないですか)。でも紋付だけでは成り立たないことも事実であり、その技術をリサイクル=社会課題に転用する、という試みはとても意味あるものだと思います。

というわけで、とても綺麗に黒に染めてくれるブランドなので、生地とか形は気に入ってるけど、汚れたり色落ちして着れなくなってしまった服などあったら、ぜひ試してみてください!一着をいつまでも長く着る、ということも素敵なことだと思うのです。何卒よろしくお願いします!!!」

 

 

そして今回は株式会社京都紋付 代表取締役社長 荒川徹さまからも、『K』に対する想いや今回のブランド立ち上げを通してのご感想、ローンチ後の反響や今後の『K』の展開についてコメントをいただきました。

 

-『K』に込められた想いについて、詳しくお聞かせください。

荒川さま(以下、敬称略)「弊社は1915年の創業以来、着物の礼服の京黒紋付を染色している会社です。最盛期の1970年代では、業界で黒紋付を年間600万反染めていましたが、近年では年間5000反弱までマーケットは縮小しています。更に今回のコロナ禍の煽りを受け、和装業界もかなりの打撃を受けています。お葬式の形態もどんどん簡素化が進み、レンタル化、洋装化でますます需要が落ちています。

そのような環境下において、当社はこの伝統のある黒染め加工技術を用いて、2013年から京黒紋付の技術による洋服の染め替え事業を展開してきました。世の中のSDGsに対する取り組みと相まって加工数量も増えてきています。

そこで、この9月6日より改めて新システムのスタートを兼ねて、染め替えブランドを『K』として再スタート致しました。ホームページを一新し、消費者の方々にとって申し込みやすい環境を整えました。また、SDGsに寄与する事業スキームになっていることから、どのような会社様にもご提案できる内容となっています。この衣類の再生事業は、ただ単に再生するだけではなく、かっこよく、アップサイクルすることに価値があると考えています。

大切なことは、京黒紋付染めの技術を新しい形に転用する事で、伝統技術の継承の役目を担っているという事です。時代背景も相まって、今後衣類の染め替えをシミやヤケで着られなくなった衣類の再生手段として、世界の常識にしたいと考えています。」

 

- 今回のブランド立ち上げで印象に残ったことなどはありますか?

荒川「2013年に『PAND BLACK』で一緒に事業を行った牧野さんとお仕事ができたことです。彼とはその際に、絶対に未来において一緒にこの事業のバージョンアップを行うことを約束していました。その機会に恵まれたことが一番印象的でした。それ以外にもデザインスタッフ、デレクションを行っていただける方々が、私共の思いをよく理解いただき、デザインに魂を入れていただいたことは、感謝しかありません。ただ単にデザインを起こすだけではなく、私共と思いを共有いただけたことが、素晴らしいデザインにつながったと思います。」

 

-ローンチ後の反響はいかがでしたか?

荒川「まだローンチして1週間ですので、結果は見えないですが、お客様からの反応はとてもいいです。まずはデザイン面で分かりやすく、すっきりしたので申し込みやすいと喜んでおられます。また、私共がパートナー様に営業する際も今までのデメリットが改善されているので、すごく受け入れてもらいやすく、パートナー様の営業に関しては、ほとんどの方が取り組んでいただけています。今後の反響が楽しみです。」

 

-最後に、今後の『K』の展開についてお聞かせください。

荒川「自社のプラットホームであるホームページから受注するだけではなく、廃棄される衣類を黒染で再生するプロジェクトに賛同していただける会社、団体、個人様を広く募集するスキームを確立しました。ご協力いただけるパートナー様に当社から固有のURLとバナーを付与して、そこから消費者が発注を行えるという仕組みです。当社のシステムにおいて、どこのバナーから発注されたかがわかるようになっています。パートナー様は、廃棄される衣類を黒染めで再生する事でSDGsに貢献でき、当社は数多くのパートナー様と連携する事で受注窓口が増えます。媒体はホームページ、チラシ、インスタグラムなど多彩に対応できます。

このように色々とスキームを考えて、より多くの方に黒染めで衣類をかっこよくアップサイクルできるという考えを広めて、衣類の再生プランの一つとして定着すればと考えています。」

-これからがとても楽しみですね。引き続きよろしくお願い致します!

 

◾️『K』公式サイト
https://www.k-rewear.jp/

◾️『K』Instagram
https://www.instagram.com/k_rewear/?hl=ja

 

<制作者クレジット>
CD / C:牧野圭太
CD / AD:柴田賢蔵
AD / D:齊藤和義
PLANNER:村本昌也
WEB DIRECTOR / FRONT ENGINEER:渡邉純
PRODUCER:河合和泉
PROJECT MANAGER:佐柄慶

 

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