【売れるデザイン、魅せるデジタル vol.3】GO、adot―世間を賑わす2社がコーポレートサイト制作を託したデジタルデザインスタジオ 「BIRDMAN」のクラフトマンシップとは 前編

 

あらゆる企業と社会の変化と挑戦にコミットすることをミッションに掲げ、漫画「左ききのエレン」とコラボしたJINSの広告やベンチャーキャピタル事業への進出など、話題に事欠かないThe Breakthrough Company GO。そして、「ありきたりの広告ではなく、社会を驚かす「挑戦」をつくる。前例ある仕事ではなく、先例となる「冒険」をつくる。」 事業プロデュースカンパニーadot(エードット)

数々のクリエイティブコミュニケーションで近年広告業界を賑わせる2社には、意外な共通点がある。1つ目は、最近コーポレートサイトをリニューアルしたということ。2つ目は、その制作をデジタルデザインスタジオ「BIRDMAN」に託したということだ。

会社の顔ともいえるコーポレートサイト。2社ともクライアントから実力を問われる企業なだけに、クリエイティブ表現にかける想いは強い。

そんな2社があまたあるWeb制作を生業にする会社から、なぜBIRDMANを選んだのか。両社のサイト制作を担当したディレクター・佐藤慧アートディレクター・星川淳哉に取材すると、この疑問に対する答えのヒントが見えてきた。

 

BIRDMANは、クレイジーなアイデアを先端技術で実現するデジタルデザインスタジオ。その実力は世界中で認められ、数々の受賞歴を誇る。彼らのミッションは、デザインで人の感情を動かし、テクノロジーで価値を創造すること。2019年にエードットグループにジョイン。

 

常に新しいことにチャレンジし続ける姿勢が、“最先端”というアウトプットに繋がる。

 

-BIRDMANは“デジタルデザインスタジオ”を掲げていますが、近年はWebだけでなく様々なクリエイティブに注目が集まっています。

星川「BIRDMANはインタラクティブを中心とした広告、キャンペーンを得意としています。僕は10年前くらいにBIRDMANにジョインしたのですが、そのころはWebサイト制作が中心でした。Webサイト制作と言ってもFlashを使った演出要素の多いものが得意で、もともと会社のWebのような静的なものよりは、体験重視で演出に特化した動的なコンテンツ作りをするケースが多かったんです。

本格的にインタラクティブにシフトしたきっかけは、ロボットアームを使ったリアルタイムのオンラインイベント「PUSH for Ultrabook(Intel)」でした。SNSが流行りはじめ、次第にキャンペーンもSNS連携型に移行して、リアルタイムコンテンツや体験型のイベントがどんどんデジタルを駆使したものになってきた。時代の変化と共に、BIRDMANがつくる体験コンテンツも自然と進化してきました。」

 

アートディレクターを務める星川。BIRDMANのロゴが掲げられるオフィスロビーには、世界中のアワードのトロフィーや盾が並ぶ。

 

-時代の変化と並行した進化というより、時代の最先端を切り拓いてきたイメージがあります。

星川「同じことをやらない、常に新しいことにチャレンジし続けるというカルチャーがあります。前にも同じようなことをやったから、同じやり方だと新しい体験にならないかもみたいな。その姿勢が最先端というアウトプットに繋がってるのかもしれないですね。CM撮影をすることもあるのですが、いわゆるCM業界の慣習的なワークフローを良い意味で持ち合わせていないことが、結果的にフットワーク軽く新しい試みにチャレンジ(新しい手法で撮影)出来るケースもあります。こういったアプローチが新しい経験の蓄積につながることも多いです。

チャレンジの実績が積み重なった結果、気づくとチャレンジしたい人が集まる集団になっていました。何か新しいことをしたいと思っている優秀な人が多方面から集まると、会社の可能性はどんどん広がります。」

 

 

自分たちのケイパビリティを、世の中にどう提供していくか。それを熟慮した結果が、ユニークなコンテンツとなる。

 

-そんななか、GOのコーポレートサイトはどのようなきっかけで制作することになったのでしょうか。

佐藤「GOのコーポレートサイトは、代表・三浦さんから直接の依頼でした。以前からパートナーとして仕事をさせてもらっていて、その信頼から依頼を頂いたのかなと思います。

実は若手指名だったんですが(笑)ジャンルは違っても同じクリエイティブの会社として抱かれている課題感に共感し、ベテランの僕が担当させてもらいました。リニューアルのミッションは、GOの精神が直接的に伝わるサイトの制作。注目の会社のコーポレートサイトですから、かっこよく作りたくてアートディレクションを星川さんにお願いしました。」

 

ディレクターを務める佐藤。当日はリモートで参加。オンライン会議の背景はBIRDMANの旧オフィス。

 

星川「実はGOからは構成の希望イメージをもらっていたので、どういうデザインにしたいのかに一番時間をかけました。まずGOの会社のアイデンティティをどういう風にプレゼンテーションするかをまず考えて。

三浦さんからGOの姿勢をヒアリングした際、社会や広告業界の荒波を越えていく海賊のようなポリシーを持っていると伺いました。そういう文脈から、例えばGOの旗が揺らめくような演出イメージをベースにビジュアルを構築して、黒船感が漂うような演出もハマりそうだねとか。それは一例ですが、こういった演出プランの可能性を何個か提示して、お互いに腹落ちするところを探っていきました。信頼されたからこそ細かい指示がなく、それがプレッシャーでもあり、楽しいところでもあり。結果的に、シンプルだけどボールドで潔いGOという会社を代弁するようなWebサイトが出来たと思います。」

 

The Breakthrough Company GO のコーポレートサイトTOPページ(https://goinc.co.jp/)。ロゴの力強さを活かしたデザインが目を引く。

 

-具体的な希望イメージがない依頼の場合、一番時間がかかるのはどんな工程なんですか?

星川「ステップとしては、頂いた依頼に対してまずは課題の抽出と情報整理を行っていきます。同時に、着地に向けたビジュアルイメージの検討も並行で進めていきます。デザインは情報設計を綺麗に整えていく最終工程の作業なので、まずはその基礎となるワイヤーフレーム(Webサイトのレイアウトを定める設計図)の設計に一番時間をかけています。

精度の高いワイヤーフレームをきちんと設計できれば、その後のデザイン作業は格段にスムーズになります。あとは化粧をして仕上げていくという流れです。僕はよく建築の設計に例えるのですが、基礎の上に建物を建てていく感覚に近いですね。なので、ワイヤーフレームを設計しながらも、並行してその上に建てるデザインイメージを膨らませながら検討していきます。」

 

佐藤「そうですね、Webサイトも課題解決の手段の1つかなと思うので…。自分たちが持っているケイパビリティに対して、それをどう世の中に提供できるか。クライアントがお客さんに対してどう課題解決が出来るか。自分たちの強みが何で、一体何が出来るのかをきちんと検討した成果が、結果としてユニークなコンテンツになるケースが多いです。インタビューや編集に近い気もしますね。そこから上がってきたものをきちんと整理して、予測して配置して。何を載せるべきか、載せたいかを、一緒に整えていきます。」

 

星川「集約した情報をどのようにグルーピングして、それらをどういう順番で見せるのか。こういったまとめ方を確度の高い状態にしていき、最終的にはワイヤーフレームに落とし込んでいくんですね。正直、ここが一番時間がかかります。」

 

 

後編では情報整理やワイヤーフレームをつくるコツ、adotのサイト制作について詳しくお伝えいたします。

後編はこちら

インタビュアー:山崎隆史、ライター:長井美賀

 

2019年秋、BIRDMANはエードットグループへジョインいたしました。

The Breakthrough Company GO や「Cross-border Creation.」を掲げるエードットのように、自社の魅力をコーポレートサイトという“会社の顔”に昇華させたい方もちろん、それ以外で何かお困りの方も。私たちエードットグループにぜひお気軽にご相談ください。皆様からのご連絡をお待ちしております。

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